説明
沿岸の砂礫帯や岩礁帯を好み、石の下などに巣穴を作って生活する。この習性を利用した漁法が蛸壺漁である。エビ・カニ・貝類が好物で、忍び寄って柔軟な足で絡めとリ、上に覆い被さって食べる。8本の足の付け根(目の裏側)にオウムのくちばしのような口があり、固いものでも噛み砕いてしまう。うっかり指などをかまれると大怪我をするので注意が必要である。食べるときは粗塩で揉んでヌメリを良く落とし、丁寧に水洗いして下ごしらえをしっかり行うこと。生のまま刻んで米と一緒に炊き上げると、ほんのり桜色で磯の香りがするタコ飯ができる。もちろん茹でて(茹ですぎに注意:1kg1分半程度)刺身や酢の物、天ぷらもいける。冷凍保存するときは下ごしらえまで行い、茹でずに冷凍するのがコツである。
シーズンデータ
タックル
最近の釣りでは珍しい手釣り道具でのターゲットである。道具は船宿で借りる事ができるが、自前を用意するときは渋糸の24〜30号を木枠か丸型糸巻きに100m巻く。先糸としてナイロン24〜30号を2m電車結びでつなぎ、ナイロンの先に大型のスナップ付きスイベルを接続させる。
仕掛け
専用のタコテンヤを使用する。船宿により(攻めるポイントにより)オモリが固定式の物と遊動式の物があり、重さも40〜80号と種類があるので船宿で購入するか、自前で用意する場合は事前に電話で確認しておこう。
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エサ
東京湾ではカニ(主に石ガニ)を使うが、地域によってはサンマ、タチウオを使うと言った話も聞く。
つり方
まず両手の人差し指に手釣り用のゴム(ゴムチューブを切ったもの)をはめる。これで糸を滑らせずに手繰る事ができ、根掛りの時などに指を痛めることも防げる。指ゴムは色で太さが違うので、自分に合うものを準備しておくこと。 次に重要なのは、タコテンヤにエサのカニを縛りつける方法である。タコ糸と輪ゴムを使う方法と太い輪ゴムを使う方法があるが、カニの腹を上に向けて(横でも縦でも良い)腹の上で十文字になるように縛り、グラグラしない状態にしっかり固定させる。初めてのときは、船長かベテランの釣り人にお手本を見せてもらうといいだろう。
一番肝心なのは、縛る位置がテンヤバリに近いと刺さりにくいので、オモリに近い方に縛る事。
遠くに投げる必要はないので、船べりから仕掛けを落とす。底に付いたら糸を利き手で持ち、テンヤを海底から離さない様にしながら、糸を張ったり緩めたりしてテンヤが海底で踊る様子(カニが動く様子)を演出する。船上で20〜30回小突いてからそーっと道糸を聞き上げる。ここでオモリ以上の重量感を感じたら、タコがカニを食べようとテンヤに覆いかぶさってきた証拠なので、暫く間をおいてから一気に数手手繰り上げる。
タコが乗っていれば引き続き重量感があるので、そのまま緩めることなく一定のスピードとリズムで手繰り続ける。決して慌てる必要はない。スピードを変えたり糸が滑ったりするとバレてしまうので注意しよう。
船べりに近づいたら、舷側に張り付かれないように注意しながらタモで掬ってもらおう。特に小型の場合は、アワセたつもりでも軽いので、十分ハリ掛かりしていない場合がある。
アワセたあとバレてしまった場合は、すぐに仕掛けを底に戻してやるとまたすぐに乗る場合もあるので、諦めずに試してみよう。あとは一日中この作業の繰り返しとなるので、いかに飽きずに頑張れるかが勝負どころである。
万が一根掛りしてしまった場合は、強く引くだけではガッチリと食い込んで回収不能となるので、強く引いてパッと離してみたり、糸を一度緩めてみるなど試行錯誤が必要である。どうしても取れない場合は糸を強く引くか、船の一部(ロープを掛けるボウズなど)に道糸を巻きつけ、船の動きでナイロン部分を切るようにする。
釣り上げたタコは、桶の中に入れておくだけでは脱走してしまうので、網や洗濯ネットなどを用意して、しっかり縛って桶の中で生かしておく。
沖上がり後に締める場合は、目と目の間を千枚通しのような尖ったもので一突きすると一瞬で色が真っ白くなり息絶える。
色が変わらない場合は、急所をそれている事になるので再度角度を変えて突いてみる。
【タコの持ち方】
最も避けたいのは、写真のような状態でタコを床から剥がそうとしてタコの体の下に指を入れることである。8本の足の付け根部分には強力な口があり、噛まれると大怪我をすることに。貝やカニをバリバリと噛み砕いてしまうような口なのでくれぐれも注意してほしい。8本の足と胴体部分(頭のように見える所)のくびれたところを、親指と残り4本の指を大きく開いて鷲掴みにするのが正しい持ち方である。吸盤を腕に吸い付けながら絡めてくるが、少し辛抱して網に入れておこう。








